(no subject)

尽きない不安はぐるぐる回って
雨と一緒に流したはずなのにね、
なんだかまだ残ってる

1人の午後に
少し気持ちが透明になって
日陰から薄青の空を見た

(no subject)

したたる水を目で追った

上から 下へ

透明な液体は
白い光を反射して
姿を変えて
落ちていく
繰り返し
繰り返し

この距離でははぜる音も聞こえないみたいだ

水の流れた痕を風が掻き消した

(no subject)

ねえアリス、
夢の出口が見つからないんだ


上を向いたら大きなシャンデリア
このままここに居てもいいけれど
少し怖い いつか落ちてきそうで

扉はあるけど開けない
くぐり抜けたところで道があるとは限らない
随分前に兎も見失った



ねえ

どこへ行けばいい？
どこへ行けばいい？
どこへ行けばいい？


どこへ行けば私は、



アリス、
私だって本当は知ってるんだ
この夢は 私の夢だってこと

(no subject)

たったの一言に
ぞわぞわと乱されて
早く終わらせたいと思うのに
名前が遠くなった途端なんだか悲しくなるのは
なんで

脳内記録

確か其処に
廃れたビルが
ぽつり ぽつん

在ったはず
はず だけど

いつの間にか見失った

それから空と線路と一緒に